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道徳教育とは何だろうか/道徳教育、画餅からの脱却

道徳教育の明日を真摯に考える待望の二冊。発刊しました。

横山利弘、待望の著作発刊。

道徳教育とはなんだろうか A5判 240頁 2,571円(税込)
ISBN 978-4-331-75008-7

道徳教育、画餅からの脱却A5判 256頁 2,571円(税込)
ISBN 978-4-331-75009-4

道徳教育の何たるかを解き説いた二冊

長年、道徳教育界で指導的立場におられる関西学院大学横山利弘教授の二冊の新刊です。もっぱら全国行脚の講演活動が多く、道徳教育が新時代を迎えてから筆を執ることがなかった筆者には、多くの方々から著書執筆の要望がありました。そのような意味で、まさに待望の著書であるといえます。
  哲学を専門とする筆者が、文部省(当時)の教科調査官として道徳教育を担当した頃から、道徳が退屈なお説教の時間から、生き方や在り方を考える深みのある時間として蘇生してきました。道徳教育に無関心だった人たちが、筆者との出会いによって道徳との新たな邂逅を体験しました。道徳教育の蘇生に尽力してきた著者が長年にわたって培ってきた理論と実践の論点をひもときまとめたのが、この二冊です。世の中が学校の道徳教育にいっそう期待するこれからの時代、教育に携わる者が知っていなければならない道徳教育の基本が、この二冊に収斂されています。

世の中に期待される道徳教育、その実践のために

平成14年に文部科学省が「心のノート」を発刊したとき、それまで世の人々にさほど関心をもたれていなかった学校における道徳教育が、にわかに脚光を浴びるようになりました。そして少年や少女がかかわる事件が起こるたびに「学校での道徳教育はどうなっているのだ」「学校の道徳で生命の大切さを教えていないのか」といった衆人の厳しい批判が注がれるようになりました。よかれ悪しかれ、学校における道徳教育に対する注目度は、かつてとは比較にならないほど高まってきているのです。
  社会全体の規範意識が低下し、また、共通の規範が失われつつあると、世の中のほとんどの人が感じている昨今、学校の道徳教育に対する期待は今後、増えることはあっても衰えることはないでしょう。そのような社会的負託の中で、学校教育に携わる人々が、道徳教育の真の目的を解する必要があります。的外れな道徳を子どもたちに説くことは、許されません。この二冊には、学校における道徳教育が、本当の力を発揮するために必要なエッセンスが詰まっています。小学校・中学校で教鞭を執る教師にとって必携の書といえるでしょう。

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道徳をどう解く

道徳教育とは何だろうか

A5判 240頁 2,571円(税込)
ISBN 978-4-331-75008-7

【道徳教育とは何だろうか】
  • 第1章 いま、教育の改善のために求められること
    1. 冷静に長いスパンで考える
    2. 教育的関係からすべてを考える
    3. 教師の姿勢を考える
    4. 具体でとらえる
  • 第2章 道徳教育とは何だろうか
    1. 道徳教育のこれまで
    2. 道徳教育重視の動きの中で
    3. 教育活動全体における道徳教育の位置と役割
    4. 道徳教育の基本的前提
  • 第3章 道徳教育で子どもの何を育てるのか
    1. 道徳性について
    2. 道徳性の具体的把握
      (一)道徳的心情
      (二)道徳的判断力
      (三)道徳的実践意欲
      (四)道徳的態度
      (五)道徳性の要素の関係
  • 第4章 子どもが育つ土壌の変化
    1. 家庭はどう変わったか
    2. 子どもはどう変わったか
    3. 教師の姿勢を考える
    4. 道徳教育の土壌としての家庭と地域、そして学校
  • 付 録 講演録
    • 「明日を生きる君たちに」
    • 「子どもの育つ場所」―「心」はどこで育つのか

 講演で訪れた学校で「道徳教育の目的」をどのように捉えているかという質問を教師に投げかけると、さまざまな答えが返ってくる。つまりこれは、道徳教育に携る者が、「目的」についてばらばらの理解をしているということではないか......。筆者のこうした素朴な疑問から、本書は「道徳教育とは何だろうか」というテーマを掘り下げていきます。「道徳教育の目的」に関する教師の共通理解がないことには、学校における道徳教育の実践は、文字通り絵に描いた餅になってしまうでしょう。本書に詳述された「道徳教育の目的」についての筆者の考えを通し、道徳教育の根本を想起することができるはずです。

 目標が共通認識されたとしても、実践の場で「子どもの何を育てるのか」という課題に対する答えが明確でなければなりません。もちろんこれはひと言でいえば「道徳性」を育てるのですが、その「道徳性」に対する理解が抽象的であっては、人間の心を育むことなどできません。子どもの何を見つめて、どのように心を耕していくべきなのか......。それぞれの道徳性について詳細に深く追求しながら考えていきます。

 家庭の教育力が低下したといわれる今日、道徳的な教育は、学校に負託されているのです。その中で展開される道徳教育は、決して付け焼き刃的な対応ですまされるものではありません。人々の規範意識が低下したと、世の中の大半の人たちが感じている昨今、子どもたちが育つ場所というのは、はたしてこの状況でよいのかを考察し、そこに学校の道徳教育がどのようにかかわるべきかを考えます。

 平素、学校の先生方への講演が主の筆者の異色講演録です。15歳を迎える中学生たちに立志式で語った講演と、幼児の母親たちに子育ての秘訣を語った幼稚園での講演を収録しました。中学生も、若い保護者たちも、いうまでもなく教育の当事者です。筆者の語りかけに、聴く側が何を考えるか......。そのようなことを連想しながらお読みください。

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道徳をどう解く

A5判 256頁 2,571円(税込)
ISBN 978-4-331-75009-4

【道徳教育、画餅からの脱却】
  • 序 章 学校の道徳教育を充実させるために
  • 第1章 目標の明確な理解
    1. 道徳教育の目標を共通認識する
    2. 学習指導要領改訂の歩み
  • 第2章 内容の理解とその活用
    1. 内容の明確な理解の必要性
    2. 内容項目と子ども理解
    3. 四つの視点を子ども理解に生かす発想
    4. 道徳の内容を考える
  • 第3章 諸計画改善のポイント
    1. 道徳教育の全体計画
    2. 道徳の時間の年間指導計画
    3. 道徳教育と体験活動
  • 第4章 道徳の時間の特質
    1. 道徳教育と道徳の時間
    2. 道徳の時間の位置づけ
    3. 道徳の時間と学級
    4. 道徳の時間の課題
    5. 価値の自覚
  • 第5章 道徳の授業改善
    1. 授業というもの
    2. アポリアと価値の自覚
    3. 道徳の授業と読みもの資料
    4. 授業構成について

目的を理解する

 道徳教育の目標、つまり子どもの何を育てるのか、ということに関する視点は、それぞれの時代によって異なったものがあったのでしょうか。戦後、日本の教育の中で、道徳がどのように位置付けられ、道徳教育がいかに実践されてきたのか......。その歴史をたどりながら、道徳教育の目標の一貫性について論じます。
  戦後、日本の教育は連合軍の占領政策の中で再スタートを切りました。そしてサンフランシスコ講話条約の締結で、もう一度独立国となった日本が、子どもたちの心の教育にどのような思いを込めていったのか。道徳にまつわる貴重な歴史的考察の中で、道徳教育の目標の一貫性をみつめます。

内容を理解する

 私たちはきわめて抽象的な言語で道徳の内容を捉えています。「豊かな心」や「思いやり」という言葉が、どれだけ表層的なものか、平素教育の現場でも検証する機会はありません。本書では、道徳の内容を子どもの理解に役立たせるために、どのように内容を捉えるかを考察します。筆者の哲学的深淵を垣間見ることのできる、興味津々の記述満載です

計画を改善する

 どちらかというとお座なりに済ませてしまう計画の立案。しかし計画にこそ道徳教育充実の鍵が潜んでいます。学校全体が道徳教育にどのように取り組むかを宣言する「全体計画」、そして道徳教育の要としての道徳の時間を充実させる「年間指導計画」。これら計画を構想する段階こそ、道徳教育を通して子どもの心を育もうとする教師の真摯な姿勢の有無を見出す場なのです。

指導技術を磨く

 どれだけ理論的な理解ができても、教育者の思いが子どもたちに伝わらないことには道徳教育の実践はまさに画餅となるのです。たしかに指導技術偏重は戒めるべきですが、道徳教育についての正しい理解の次に磨くべきは、やはり道徳の時間の展開術なのです。中でも読み物資料の教師の読み込みにこそ成否の鍵があると説く筆者。実際の資料を使った解説で、指導の腕を磨いていただきます。

●本書のお求めは

学校にうかがう廣済堂あかつき特約店にお申し付け下さい。書店への申し込みもできます。 Amazon等、インターネットのオンラインショップでもお求めになれます。

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