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<はじめに>野菜の力でさまざまな病気を予防、改善しましょう!

この連載では、書籍『体温を上げて病気にならない かんたん野菜レシピ144を元に、みなさまに役立つコンテンツをお届けしていきます!



はじめに

昔から、薬のように重宝されてきたのが「野菜」


東洋医学の思想のひとつに「医食同源」「薬食同源」というのがあります。つまり、食べ物は病気を医や(癒)し、薬そのものであるという考え方です。

「薬」とは文字通り、「くさかんむり」に、「楽」と書くのですから、昔から、病気したときに、ある種の「草」を食べると「楽」になる、つまり病気が治る、ということが経験的に知られていたのです。

犬や猫のような肉食動物でさえ、体調をくずしたとき、路傍(みちばた)の草を食べているのをよく目にするものです。

その野生の草を、人間の手によって、長い間かかって食べやすく改良してできあがったのが「野菜」です。

よって、野菜にも「薬効」があって当然でしょう。

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たとえば、われわれが使う医学用漢方薬の約200種類のうち150種類までに、「しょうが」が生薬として配合されており、「しょうがなしに、漢方はなりたたない」といわれているほどです。

しょうがには、①発汗・解熱作用②抗けっせん血栓作用(心筋梗塞、脳こうそく梗塞など)③血圧降下作用④抗うつ作用⑤健胃・健腸作用⑤抗菌作用⑥気力を高める作用・・・・・・などがあることが科学的に証明されています。



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また、ヨーロッパでは、キャベツは「貧乏人の医者」といわれるほどで、古代ローマの政治家、大カトー(前世紀223~149年頃)は、すでにその当時、「ローマ人が何世紀もの間、医者なしでやってこられたのはキャベツのおかげである」といっています。

さらに、エジプトのピラミッドや中国の万里の長城をつくるために働かされた人々の活力源のにんにくは、古代ギリシャ、ローマ時代から「農民のための万能薬」とよばれていたほどです。

英語のdrug(ドラッグ=薬)の語源は、dry herb(ドライハーブ=乾燥した草)とされていて、その「ハーブ」のかなりのものが「シソ科」と「セリ科」の植物です。

このように、野菜は「薬」のように重宝されてきたことがわかります。

さて、野菜といえば、さまざまなビタミンやミネラル(鉄分、亜鉛、カルシウム、カリウム・・・・・・etc.)を含んでいるのが特徴で、それらの不足からくる病気や体調不良にたいして、それらを改善することができると一般には考えられています。

もちろん、そうした面もあるのですが、漢方薬やハーブの「薬効成分」は、「植物が生産する非栄養成分」として、最近、注目されているphyto chemical(ファイトケミカル=植物性化学物質)によることが大であると思われます。

植物は生まれてから死ぬまで、同じ場所にとどまり、害虫や有害物質、紫外線など、有害物にさらされたり、攻撃を受けても、逃げもかくれもできません。

そのため、体内に入ってきた有毒物を解毒・除去する力が備わっているのです。

その主役を演じるのが、植物の葉、茎、樹皮、花、果皮、種子に含まれるファイトケミカルによる抗酸化作用なのです。(続く)
                   
料理/重信初江
撮影/山田洋二

※次回更新(2月12日)では、
いよいよ、病気にならないための野菜レシピをアップ!
お楽しみに!
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著者プロフィール

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石原結實
いしはら・ゆみ